ARCOR加工

当社では次世代処理技術であるARCOR(アルコー)処理=新世代液体軟窒化処理の研究開発を、CLIN-TS株式会社で進めています。

 

  • ARCOR処理は、主に熱化学軟窒化処理と酸化(表面改質)処理することをいいます。
  • ARCOR処理は窒素と炭素により鉄材料性能を著しく向上させます。
ARCOR加工の概要

ARCOR

  • ARCOR加工とは、主に熱化学軟窒化処理と酸化(表面改質)処理することをいいます。
  • ARCOR加工は窒素と炭素により鉄材料性能を著しく向上させます。
窒素と炭素を金属表面より拡散浸透させて、表面に安定的な炭窒化層を形成させる次世代加工処理です。

プロセスの優位性

改善項目
  • 磨耗抵抗
  • 耐食性
  • 疲労強度
  • 剥離問題が無い
改善点
  • 経済的
  • フレキシブル
  • 処理時間の短縮(納期)
  • 環境に優しい
  • 多目的効果が発生
改善の多くはハードクロムを変更しています。
加工の例:シリンダーロッド

変更前

ハードクロム(相手部品PTFEシール)
問題点
・密着性が落ちクラックが発生したためシーリング降下が低下していた。
・マイクロクラックによる磨耗抵抗が増大していた。

変更後

ARCOR
改善内容
・製品表面処理を変更することにより密着性が著しく向上した。
・窒化層にすることでクラックを無くし、すべり性が向上した。
・塩水噴霧試験にて400時間up

効果の検証

表層構造

窒化処理後

酸化処理後

処理製品内容から見た窒化及び軟窒化

処理製品の内容 窒化及び軟窒化の種類
ガス窒化 ガス
軟窒化
プラズマ
窒化
ARCOR
材質 機械構造用炭素鋼 ×
機械構造用合金鋼
工具鋼
ステンレス鋼 オーステナイト系 × ×
マルテンサイト系
フェライト系
快削鋼 イオウ快削鋼
鉛快削鋼 × ×
チタン合金 × ×
形状 焼結合金 × × ×
小物部品 ×
○処理可能、×処理困難

表層構造からの機能的な効果

改善項目 中心的な影響項目
複合層 拡散層 酸化層
摩擦抵抗 ×    
傷付性 ×    
ランニング性 ×    
焼き付き ×    
回転疲労強度   ×  
圧力に対する強度   ×  
耐食性 ×   ×
フープ連続めっき

群馬県:渋川工場では、フープ連続めっきラインを設置し、生産性を向上させています。

渋川工場フープ連続めっきラインの特徴

最新鋭の設備を導入し、高い生産性と品質管理を目指しています。
  • 5秒ごとに24時間の履歴が管理されます。
  • ニッケルバリア対応ラインとなっています。

フープめっき ニッケルバリアー加工製品

バリアー幅:0.3mm

亜鉛めっき加工

渋川工場には全自動亜鉛めっき装置、および全自動亜鉛ニッケルめっき装置により、最大有効面積:2,500mm×1,800mmの部品までめっき加工に対応しております。

全自動亜鉛めっき装置

全自動亜鉛ニッケルめっき装置

亜鉛めっきの概要

全自動亜鉛めっきは、部品を溶かした亜鉛に浸し、表面に亜鉛の被膜を作る技術で、亜鉛めっきを施した鋼材は、錆びや腐食が発生しません。
溶融亜鉛めっきには「保護皮膜作用」と「犠牲防食作用」という2つの大きな特徴があります。
亜鉛めっきの加工の部品

亜鉛めっき 3価クロメート

亜鉛めっき 3価黒クロメート

亜鉛ニッケルめっき 3価クロメート

大型トラック・自動車部品等

Zn :ユニクロ処理・クロメート処理・クロクロメト処理【いずれも3価】
Zn/Ni :クロメート処理・クロクロメト処理【3価クロメート】